オークションで物品などを落札した経験があれば、競売において多少心の準備ができるでしょう。しかし、全く落札の経験がなく競売についての知識も持っていなければ、もし最高額入札者となり落札が決定したときには、突然裁判所から代金納付通知書が届いて驚いてしまいます。欲しいと思っていた競売物件が手に入ることで嬉しい反面、急いで大金を用意することになれば焦ってしまうでしょう。そうならないためにも、落札後の流れは先に把握しておくことをおすすめします。
入札したあとは、1週間後にその結果を各裁判所の売却場などで確認し、その結果発表から1週間後に売却決定があり許可が発行されます。その後1週間以内に入札書に書いた住所へ代金の納付書類が届くため、1か月以内に代金を振り込んだあと必要書類を裁判所へ提出しましょう。保証金があればそれを差し引いた額が書かれているため、その金額を指定の金融機関へ振り込みます。
代金支払いについて融資を受けることもできますが、審査結果が出ないまたは通らないため用意できないことにならないよう、余裕を持って審査を受けましょう。これらの手続きが完了し裁判所で提出書類が受け取られたら代金納付の木良書が発行し、ようやく債務者との交渉などができるようになります。